幸福はささやかに・・・

ふ~ん・・

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    つゆ草─かわいい色と、形ですね。

 

今忙しいんですけど、面白くて、ついつい読み進めている本が、

天童荒太さんの『ペインレス』です。まだ上巻を読み終えたばかり。

ネットなどでは性的な面ばかり強調して宣伝されている気がしますが、それがこの本の中心ではありません。

 

今、ここではお客様が増えているので、私の雑用も多く、なかなか読書の時間が取れないなか、寝る前に(眠くなるまで・・)と決めて、やっと一冊。

 

お寺には以前からいろんな方がいらっしゃいました。

今も、そうです。

この本に書かれている「痛みを感じない」人について考えることや、「痛み」とくに「心の痛み」を掘り下げることで、ほんの少しでも相談にみえる不特定多数のどなたかを理解する上で、時に役立つかもしれません。

 

でも、それを期待しているわけではなく、単純に本が力作だと感じています。

 

そして、この作家のもっと前の本も読んでみたくなりました。ちなみに「悼む人」は、とてもよかったです。

 

 

「痛み」について、自分はどうだろうとふと考えました。

以外に鈍感なほうかもしれません。

または、あまりに辛い時は、それを消すための何か特殊な分泌物が脳から出て、違うこと(実際の仕事にやたら打ち込むとか、色々)でそれを乗り越えてきたのかもしれない。

 

大変な時ほど冷静になってしまう面も自分にはあるので、集中力も増すし、そこにはなにか計り知れないいのちの妙が働いているだと、そう感じます。

単純に、怪我や生理、叩かれるなどの物理的な痛みはそれぞれ違うけれど、やはり私にとっても痛いは痛い。

でも、耐えられないほどではなかった。

 

世の中には想像を絶する痛みを、物理的にも精神的にも味わった人もいらっしゃるでしょう。

それは私が語ることではありませんが、この本で、そうしたこともあるのだ、という理解の一歩は得られそうです。

 

 

興味本位ではなく、真面目に「痛み」について考える機会をもらった気がして、なかなかよい出会いです。

 

それにしても、忙しい時ほどこうした本に出合うんだなあ・・不思議だなあ。