幸福はささやかに・・・

『母へ』

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今週のお題「おかあさん」 皆さんに刺激を受けたので、書いてみます。

    

 

 

一年間の闘病で、

「身長164センチ 体重63キロ」あったあなたは

38キロにやせ細ってしまったけど

最後までずっと笑顔でした

 

みなに一人ずつメッセージをして

私には「泊まってくれる?」

と控えめに頼み

私が病室に泊まった日に

 危篤になってしまいましたね

 

私はあなたが息を引き取る前に

「産んでくれてありがとう!」

って叫びました

 ちゃんと届きましたか?

 

 

元気なうちはけんかもよくしましたね

エネルギーにあふれ

人気者だったあなたは

母というより

一人の魅力的な女性でした

 

病気になってからは

わたしとドライブにしょっちゅう行き

いつも嬉しそうでしたね

 

 運転するわたしは

 末期癌であることを知らないあなたの

 無邪気さが切なすぎて・・

 しかし

 わたしが泣いてしまったら 皆が崩れてしまうから

 涙はどこかに潜めていましたよ

 

ほんとうに いっぱいいっぱい

 楽しい時間を過ごしましたね

 

 

今だから言えますが

あなたが出るはずだった合唱団のコンサートで

啄木のうた─

 はずれまで一度ゆきたしと思いいし
  かの病院の長廊下かな 

を聴いたとき

 

まだ生きているのに

あなたと うたが重なり

とうとう人前で

 臆面もなく嗚咽してしまったことがありました

 

 

あなたは

一生明るく

気をしっかり持ち

たしかに皆に

個性的で豊かな記憶を残してくれました

 

「まきちゃんは 私の子だから

ぜったい幸せになるよ」

「背伸びせず 自然体でいなさい」

と言ってくれたこと

忘れません

 

今もあなたは59歳のままで

そしてわたしは一つそれを越し

きっと

あなたが守ってくれていると

信じています

 

 

かあちゃん

ほんとうにこの世に産んでくれて

ありがとう

 

わたしは今

とても幸せです

 

あなたの言うとおり

背伸びせず自然体で 天地と仲良しです

 

いつかまた

 会いましょう

 

そして白いベンチに座って

お話しましょう

 

ね、

わたしの おかあちゃん