幸福はささやかに・・・

草の匂い

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草の匂いを嗅ぐ          

青い匂い 赤い匂い

黄色い匂い

茶色い匂い・・

 

枯れた草の匂いは

もう土に還りゆくいのちの

途中の匂い

だのに どこか

なつかしく甘い

 

種を宿した茶色い匂い

触ると ぽろっと

落ちていく実生

 

それぞれが

違う形でいのちをつないでいこうと

千差万別の生き方をして

またいつか生まれる

 次のいのちのために

 己が生をまっとうする

 

草の匂いを嗅いでいると

あちらのほうから

時折

愛おしいものをつたえてくれる

 踏んづけたり

 切ったりしているのに

 

(これも一期一会なのかな?)

 

草の匂いは

わたしのいのちを運んだ

遠いむかしの 地上の匂い

 

 自分も草の一本のように

 誰かに愛おしさをつたえる

  香ばしいいのちでありたい

  ひそやかに枯れゆく その時まで