さもなくも愛おしい日々。

無題

    

 

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涼風が

身体をなぜて通り過ぎた

 

緑を抜けてきたそれは

心地よく
 辺りを冷ましてくれる

 

 ピッチ ピッチ・・
 チュチュチュ・・


木陰から聴こえる小鳥たちのさえずり

 元気いっぱいに響き渡って
 思わず耳を澄ます

 

 ああ、一日の中

  いろんな時をいただくなあ

 

─こんどはセミの声だ


 おや 遅咲きのアジサイ
    百合も満開だ

 

お天道様が真上に向かい

風が温くなっていくと

 木の下闇が恋しくなる

 

 

なんでもない日常

そのなかに
これでもか、と
 溢れるいのちがある
 
光と影が揺れ

風と大地、森に林に

存在を際立たせ 

 季はきっぱりと 夏へとうつろう