さもなくも愛おしい日々。

ビデオ鑑賞

私たちのお寺では、夜の時間、学びのひとつとしてビデオや録画したものを見ることがあります。それは「100分で名著」だったり、映画だったり・・。

今回は、『人間の條件』でした。10月半ばから、毎日30分ずつ鑑賞しました。

昔、和尚様がリアルタイムで観終わったあと、呆然としてしばらく立てなかったとか。

 

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第二次世界大戦中のお話で、主演は若き仲代達也さん。第6部まであり、全9時間半という超大作です。毎日三十分ずつ見ました。

第一部・・舞台は、旧満州。兵役を逃れた主人公梶が、満州の会社に所属し、そこで捕まって労働者にさせらた満人と会社の人間たちとの間で苦しみます。新珠三千代さん演ずる美しい奥様との普通の暮らしはなかなか叶いません。

 

詳しいあらすじは・・・下記の方のページ他をご参照ください。

                   人間の條件

 

理不尽はほどほどに経験しないと打たれ弱くなりますが、映画の中では理不尽極まることばかり。不条理といってもいい場面ばかりつづきます。

しかし、会社でも軍隊でも、戦地でも、逃げていくときも、主人公梶はぶれずにそのとき出来る精一杯の行動をとり、部下やくっついてくる人たちを極力守ります。

 

最期のシーンはここではあえて書きませんが、あまりにも悲しく、胸が締め付けられました。

 

 仲代さん演ずる梶は、迫力があり、映画であることを忘れてしまいます。

 

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         このとき28歳の役。

 

たぶん、仲代さんの年齢もそのくらいだったのでしょう。ほかの俳優陣も、今は亡き名優ぞろい。(高峰秀子さんも少し出ていましたが、脚本はご主人の松山善三さんです)

 

見終わった後、みなしばらく何も話せず、し~んとしていました。

(私は6部だけ仕事の都合で一人で観たのですが、とても辛く重かったです)

 

支配するものとされるものの立場によって人間が変わること・また男性と女性の考え方、感じ方の違い・戦争の惨禍・人々の心の疲弊や空しさ・・・

たくさんたくさん、考えることがあります。今回この映画を鑑賞したのは2回目ですが、これからは原作を見つけて、読んでみたい。しっかりと胸に刻んでいきたい。

 

 

 

また余談ですが・・仲代達也さんが若くしてこんな素晴らしい作品に出ていらしたことは、有難かったです。 そして「人間の條件」とは何か・・ずっと問い続けたい。