さもなくも愛おしい日々。

静かな子供の日

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    やっと新芽がでてきました。

 

子供の日の朝は、あいにく小雨が降っていました。

でも昼過ぎの今、いい感じに晴れてまいりました。皆は畑へ行って、静かな時間です。

 

 

昨日美術館へ行きました帰り、大きなダム湖の横の道を通って帰ってきました。

ちょっとだけ、そばに行って水面を写してみましたよ。

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誰もいないかと思ったら、お散歩の方が一人二人、みえてました。

 

家の近くまで来ると、広い畑の向こうに姫神山がみえます。岩手山は男山、姫神は女山さんで東の方向にあります。

 

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とても形がきれいな山なんです。

 

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さて、昨日忙しくて途中になってしまった、モランディの葉書。

さほど多くの種類がなく、その中の3枚を選びました。

 

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       静物、1956年の作品。

 

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          静物、1946年の作品。

 

          

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     ファンダッツァ通りの中庭、1956年の作品。

 家など、窓や戸も省略するのが常でしたが、これは珍しく、空に飛行機雲が二つ、描かれているものです。風景画には、セザンヌの影響が大きいようです。

 

 

こちらはカタログです。

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そして、私が気に入った作品の一つは・・

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          *珍しく対象が左に寄っていて、なぜかとても気に入りました。

 

 

みんな、モランディが集めた物たちが殆どで、ほこりをかぶってもそのままにして、それも絵の中に描いています。ただ。ひとつひとつとてもお気に入りの物たち。

 

ジョルジュ・モランディは1890年、イタリア・ボローニャに生まれ、1964年に同じボローニャで死去。あまり人と交際しなかったので、彼自身の言葉などは数少ないそうですが、その中でこういったものが掲載されてありました。

 

「わたしたちが人間として対象世界について見ることのできるあらゆるものは、わたしたちがそれを見て理解するようには実際には存在していない、ということをわたしたちは知っています」

「数世紀にわたって絵画が生み出した最も活力あるものを理解することだけが唯一、わたしの道を見つける手掛かりとなった」

 

同じモチーフを繰り返しているけれども、相当細かいエッチングの作品や、禅画のような簡潔な水彩画があったりして、すべて新鮮に感じました。

 

途中、こんな言葉が壁に貼ってあったのですが、最後の方を忘れてしまいました。

「…自分自身が繰り返される危険を避けるために、・・・」

 

これがとても気になって、どういうことかずっと考えていました。「避けるために・・」の後は、こうした作業を続けている(自分の手法を)、といった内容だったと思います。

自分自身を繰り返す危険、とは何でしょう??

 

・・・発見・工夫を怠ることでしょうか。昨日とは、いや1時間前とは微細に違う光や色合いをきちんと捉えないですますことでしょうか。

 

これはまた別の機会に何かヒントがあれば、探してみたいところです。

 

 

例えば山を見るには遠くから見るのがいい、と私は思っています。

でも、山を「知る」にはやはり登ってみたり、近づかなくてはならない。そこには、遠くで見ていた印象とは違う、色々なもの(植物や岩や、動物、景色ほか)があり、そういったものが集まって「山」ができていることを知る。

ですから「山」と一口に言っても、人によってその思い入れの差などから、だいぶ違う捉え方があるのでしょうね。鍛錬の場であったり、聖なる場であったり、隠遁する場であったり、山菜を採る場であったり・・。

 

身近な物を、自分はふだん無意識に見ているわけですが、こうしたひとつの「物」と光、影の関係などをよく観察することで、様々な「見え方」があり、つまりは「存在」としての物、その対象への理解が深まるのかな・・・と展覧会を通して感じたことでした。

禅にも通じそうな、そんな気がします。

 

一度嵌るとたいていずっと好きなので、またじっくりカタログなど見て遊ぶつもりです。(o^―^o)

分別の心からはなれ、今をただ自在に生かされますよう・・ 。