さもなくも愛おしい日々。

心ぐせと健康

f:id:moshiryu33:20160206233128j:plain

 

                  ★★★

 

私の住んでいるところでは、心に病を抱えた人や、体質の弱い人が住むことがあります。

基本的には、自分を前に運ぶ━学ぶ姿勢がないと住めない場所なのですが、どうしても行くところがないとき、とりあえずでも住むのが許される場合があるのです。

 

 

緑内障で今片目の見えなくなっている男性Mさん(60歳)は、まだ来て2年ぐらいでしょうか。とても丈夫な方でしたのに、すっかり弱って、そのせいで寝てばかりいたら体まで痩せておかしくなってきたので、皆でいろいろ助けながら暮らしています。

 

ふと、自分も10年位前までだいぶ弱っていたなあ・・と思い出しました。

今まで3回ほど死にそうになったことがあります。(盲腸が腹膜炎になったとき、塩分が体の外に出始めたとき、そして持病です)

和尚様はその頃のことを思い出され、

「あのとき弱音とか愚痴とかまったく言わなかったね・・・。」

と仰っていました。う~ん、多分、私に余裕がなかっただけではないかと思いますけど。

 

自分は長い間、一人で何でもすることが当たり前でしたから、遠い他県へ脳の手術をしに行くときも、帰る時も一人。(実際は、帰りは同じ階のご家族で仙台まで送ってくださる方がいました)

通院でも、例えば誰かに車に乗せてもらうとか、何かしてもらうとか、あまり期待もしないし、してもらうこともなかったのは、逆に良かったように思います。

 それと(いつかは治るかも・・)または(いつ死んでも後悔はない)、そんな漠然とした思いは普段からありました。病気が良性だったこと、天にお任せしていたことで、結果的に今こうして元気に暮らせているのかな・・有難いな、と心底感じています。

 

心って不思議ですね。

捨て鉢になると、生活が乱れ、心まで乱れてきます。悪心は体を蝕みます。必ずしも、薬物なんかばかりではありません。心がしっかりしていないと、いろんな面で、弱ってきます。

すごく強くなれ、とは言えませんが、あまりにも悪いほうへ考えすぎたりくよくよばかりしていますと、顔も体もそうなってきます。

実際、病の頃の私と今の私では、俄然、今の自分の方が好きだし、肌もきれいです。若くないのに、です。

 

もちろん、長く伏せる病や先天的に精神を病む方もおいででしょう。そういった場合については詳しくないので、一概に当てはまらないと思いますが・・・一般的に、マイナス思考で暮らしていると、健康なものもそうでなくなるようです。

私自身、一年ほどプチ鬱になったことがあって・・そのときはまったくもって心の問題でした。なので、Mさんの気持ちも少しわかる気がするのです。

 

夕食後、お茶をしているとき、Mさんに、改めてこう話しました。

「みんな、Mさんが弱って死んでしまえばいいなんて誰も思ってない。ただうまくできなくても、がんばってしようとするMさんを応援するし、Mさんが笑顔でいるとみんなもほっとしますよ。笑っているMさん、それがみんなの願いですよ!」

と。

彼に届いたかどうかはわかりません。一筋縄ではいかない性格です。あまりにもわがままで演技までするので、お手伝いしている男の子が疲れ始めているこの頃、本当に真剣に皆、Mさんのことを考えているのです。

 

手を貸してばかりもいけない。何もしてあげないのもこれまたダメ。どこまで手を貸したらいいのか、どこまで見守るか・・・

Mさんがここで人生を全うするまで、おそらく数十年はあるでしょう。

どうか、元気な心で一生を過ごせるよう、まず希望の一歩を踏み出してほしいな、と願っています。