さもなくも愛おしい日々。

昨日のこと

午前10時に出発し、途中お昼を頂きました。

 

ちょっと迷って着いたところは、ほどほどの山の中。ただし夕方以降は熊も出るそうです。環境はとても素晴らしく、広大でした。

うろうろしていると、まずは本堂へ案内されて・・

 

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大きな山小屋みたいな本堂。他にも庫裏など離れたところに別棟になっていて、面白いお寺でした。

まもなくSさんのご親族がいらして、ここで樹木葬の前の読経をいたしました。

こちらは(私どもと同じ臨済宗ということですが)お経のあげ方が全く違っていて、鳴り物が気になりました。うちでは和尚様が調律やピアノの仕事をされてきたこともあって、音に対しては、とても厳しいのです。でも批判になるので、やめときます。

 

開山の和尚様が自然環境をとても大事にされていて、他からもって来た植物は植えないとのことでした。

樹木葬は一区画50万円でお分けしているそうです。今まで2000人の方がここに葬られたということです。

 

お手伝いの方が数名いらして、草取りとか色々な仕事をされているようでした。

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樹木葬に行くとき、こんな可愛い木がありました。「おいしくないですよ」とは、ここの和尚様。(食べませんよ~)

 

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Sさんの場所に着きました。係の方が穴を掘って準備していました。

Sさんの前に、ご主人のお父様も眠っておられるそうで、一度植えた木を掘り返していました。その上に、またSさんのお骨を入れておられます。

 

ここでまた読経をし、お焼香をしました。

f:id:moshiryu33:20150616080937j:plain 小さな木の札に、お名前が書いてあります。お花の後ろには、ご主人の選んだ木が植えられて・・・。

私はそばの土をポンポンとたたいて、拝みました。すると、ここで初めて、感傷の涙が出ました。ずっと亡くなったと思えないで居ましたから・・・

あまりにもお優しく、私はマリア様みたいだな・・と思っていた方です。

 

森の中です。f:id:moshiryu33:20150616081239j:plain

 

f:id:moshiryu33:20150616081429j:plain その時の空。

 

朝から黄砂が来たみたいなへんな色でしたが、このときパッと晴れ上がったんです。

亡くなられたSさん、喜んでおいでかもしれませんね。

 

帰り道・・・f:id:moshiryu33:20150616081532j:plain

沼の多いところでした。

 

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帰っていく皆さん。

 

 赤とんぼがいました。f:id:moshiryu33:20150616081613j:plain

 

Sさんのご家族に、うちのアジサイを差し上げ(本当は、お墓に植えてほしかったのですが)、お別れしました。

 

帰りには、江刺というところに立ち寄り、少しぶらぶら・・ジュースを買って、帰って来ました。

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亀の子せんべい店の前で。もうこんなに綺麗にアジサイが咲いていました。

 

 

 

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Sさんのお写真を、夕食後皆で見せていただきますと、画家であるご主人とSさんはフランスで出逢ったとのこと。その頃の写真がいくつかあって、モノクロの中でお幸せそうに微笑んでおられました。

日本ではパン屋さんやピザ店をされ、人気だったのですが、数年前にもうおやめになったばかりでした。これからご夫婦でゆっくり過ごそうとしていたでしょう。

ご主人は、心なしか背中が丸くなり、まだ悲しさの中におられるご様子でした。

あまりお話しはせず、いつでもいらしてください、と告げてお別れしました。

 

ちょっと前に、息子のK君が来たばかりでした。ここで生活している頃は、彼はあやふやな感じでしたが、葬儀ではびしっとして、家族の支えになっているように見受けられ、私達もほっとしました。「まだ亡くなったとは全く思えない」とK君。

私らは・・・ここはそっとして、遠くから手を合わせましょう。

 

人は土に還る、と申しますが、本当に土の中にお骨が入るのを見て、逆に新鮮でした。

あの空のようなSさんの微笑みはいつでも思い出すことができます。

   Sさん、静けさと深い優しさをありがとう。

    いつかどこかで・・・またお会いしましょうね。

                                  合掌

 

分別の心からはなれ、今をただ自在に生かされますよう・・ 。