忘れかけていた感覚

……雲からも風からも

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  透明な力が 

     そのこどもに

     うつれ……    

 

最近ちょっと調子が悪いとき夜眠れないことがありました。

そんなとき、未来ちゃんから借りている東田直樹さんの本を読むと、なんだか子供の頃感じた記憶が蘇るような感覚を覚えました。

 

自分が忘れているものは何だろう・・・と、やはり文を書くことで思い出す作業をし始めました。

 

夕べそのことを尼僧さんとお話していたら、

「一節でいいから何か東田さんの本を読んでみてくれますか?」

と頼まれ、朝のお説法で『夕日』というところを読みました。

その時尼僧さんが思い出したのが、宮沢賢治の上の言葉です。

 

これは春と修羅』第三集〔あすこの田はねえ〕という文からとったもので、尼僧さんの高校に掲げられていたそうです。素敵な学校ですね。

 

この言葉の背景は、働いてばかりで学校にも行けない当時の農民の子供たちに対し、賢治さんが慈愛の眼差しで書いたものと言われています。

しかし、これだけ抜き取っても、はっとさせられるものがあります。

 

私は幸せな環境で暮らしています。しかし、自然などの野生に触れる時間が少なくなり、体がそれを不調でもって教えてくれているのかな?と思いました。

小さい頃はクローバーの生い茂る庭で犬や鶏と日がな一日遊んでいて、それが私の幸せの原点になっています。どこかでそれに代わる自然とのダイレクトな触れ合いが必要なんだと、思い至りました。

     

     雲からも風からも

        透明な力が

        その子どもに

        うつれ

 

どうやら私は、いつまでもこの感覚を必要としているようです。