さもなくも愛おしい日々。

本たち

多読ではなく、割にドキュメントが好きな私。石井光太さんや藤原新也さんはまあ読んでます。昨年読んだ本で一番感動したのが「狼の群れと暮らした男」です。
狼ってすごく頭がいいんですよ!!人間世界では「狼」は赤ずきんを食べる悪い生き物ですし、女を襲う獣のような男という意味合いもありますよね。でも違うんです。
狼は、例えば口も聞けない子供(心の病で)がそばに来たとします。するとじっと近くに座って観察し、優しく顔を舐めます。子供はそこで生まれて初めて涙を流したり・・親も感動!!
そういった特殊な能力のある動物であることを、この本を書いた著者は教えてくれました。人間が自分で気づかない病気を狼が察知して、後で調べたら分かったり。優しくて、必要以上に食べず、かなり賢い。この本のおかげで、狼に対する偏見がとれ、目にウロコでした。ただしもう絶滅種、実際森から狼を抹殺したために動物の食物連鎖が崩れ、森の管理が大変になったのだとか。
この人は狼たちと今でも暮らしていますが、この仲間になるには本当~に大変だったんです。
 
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狼の群れと暮らした男


それと、今年は「蛍の森」(石井光太著)です。私はどぎつい映画とか見せてもらえないんですが、この本は大丈夫でした。(子供の頃からちょっと神経質で・・・)


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癩病の方が昔、お遍路をされていたらしいですね。大変な時代を過ごされてきたのだと分かりました。この本ではある現代での殺人事件が発端となって、主人公が、犯人と疑われる主人公の父親の謎と事件を探っているうちに、過去の重大なことを知る、という形になっています。
すごい迫力で最後の最後まで面白かったし、ちょっと残酷でもありました。ただし、今と違って偏見の怖さ、人でなしのようなことを多くの人はしてきたのだなあ、とも感じました。

   石井光太『蛍の森』|新潮社



もうお正月から手元に有る「東伯」上下巻。まだ読み切ってません。ダメな私・・・また何度も読みたいのが井上靖さんの「本学坊遺文」です。格調高く、ページをめくるとこの世界へ入ってしまいそうな不思議な本ですね。


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ああ、本ってホントに面白いですね!!